皮膚炎④~アトピー性皮膚炎~
今日は暑かったですね。
蝉の声も聞こえ始め、いよいよ夏の到来でしょうか。
さて、今日は皮膚炎の第4弾です。
アトピー性皮膚炎について紹介していきます。
結構よく聞く疾患ですよね、人間では最近、重症患者さんでも効果が期待される薬剤が上市に向けて前向きな結果が出たようです。
動物において考えていきますが、花粉やほこり、草木などに過敏に反応することで症状が出てきます。季節性もある場合が多いです。
診断が難しく除外診断になることが多く、感染症や食べ物のアレルギーと明確に区別していく必要があります。
【症状】
皮膚の赤み、ぽつぽつしたものができるといったものがあります。
また痒みがあるため、掻きむしったりすることで気づくことも多いです。
慢性化すると黒っぽくなったり、皮膚が分厚くなったりします。
【好発品種・年齢など】
柴犬、シーズー、テリア系なども多いです。
年齢は8割以上が6か月から3歳の若い時期に発症します。
小さいころから長く付き合っていかないといけない疾患の一つでしょう。
【治療】
内服とスキンケアが基本でしょうか。
内服では使用頻度が多いのはステロイドや抗ヒスタミン剤といったものかと思います。
最近新しい薬で非常に効果のある薬剤が出ています。
薬品名オクラシチニブマレイン酸塩というものです。現在のところ犬のみの適応となりますが、免疫抑制系の薬剤で非常に効果のある印象です。
シクロスポリンも使用することが多い印象です。こちらも免疫を抑制する薬剤です。
【自宅でできるケア】
先ほどの治療で話した通りスキンケアです。
二次的に感染症を起こしてしまう動物たちも多いため、その原因に応じたシャンプーを使用し軽減することが必要です。
感染症を起こしてしまうとさらに痒みが増し、つらい思いをさせてしまいます。
ぜひ飼い主さんにもご協力いただきたいところですね!(^^)!
いかがでしたでしょうか。
本日はアトピー性皮膚炎について紹介しました。
ご参考になればうれしいです!