~マラセチア皮膚炎~皮膚炎②
皮膚炎②~マラセチア皮膚炎
今日は久々に太陽の光を浴びました。
やっぱり人には太陽が大事ですね。
さて、前回は皮膚炎の中でも多い細菌性皮膚炎について紹介しました。
今回はマラセチア皮膚炎について触れていきます。
マラセチアというのは聞きなれない言葉かもしれませんが、カビの一種です。
このカビが引き起こす皮膚炎のことをマラセチア皮膚炎といいます。
では、どんなものか紹介していきます。
【症状】
痒みが強く、皮膚がべたべたします。
フケが結構目立つのも特徴です。
また、脂っぽい酸っぱい匂いがするのも特徴です。
上記のようなわかりやすい症状のため、飼い主さんは比較的早い段階で気づきます。
【好発品種・年齢など】
脂っぽい毛質のイヌに多く発症します。
年齢によって起こりやすいといったものはありません。
【治療】
抗真菌薬を多くの場合使用します。
薬には飲み薬と塗り薬があり、部分的か全身かで使い分ける場合が多いです。
抗真菌剤にはケトコナゾール、イトラコナゾールなどが代表的です。
【自宅でできるケア】
抗真菌作用のあるシャンプーを動物病院で渡されるケースが多いのでそれを使用し、きれいにしてあげてください。
ご参考までにリンクを入れておきました。
ご家庭でも購入可能ですのでよろしければ参考にしてください。
カットしてあげるなど通気性を良くしてあげることも大事です。
注意としてこの皮膚炎を繰り返す場合は基礎疾患を疑う必要があります。
つまり他の病気を持っているケースを考えなければなりません。
具体的には内分泌系疾患(このあたりは後日触れていきます)などです。
今の季節は特に通気性を良くしてあげる必要があります。
気を遣う季節ですが、かわいい子たちのためなので飼い主さん、頑張ってあげてください。
今日は皮膚炎の第二弾、マラセチア皮膚炎について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
お役に立てれば嬉しいです。
診療についてはホームドクターと相談していただければと思いますが、ご質問にはお答えしますので何なりと頂ければと思います。