~細菌性皮膚炎~皮膚炎ってどんなものがあるのでしょう?
皮膚炎①~細菌性皮膚炎~
いよいよ7月ですね、雨が続きますが夏が待ち遠しいです。
こういった気候の時にも動物たちの変化には気を付けたいところです。
さて、前回はどんな理由で動物病院にくるのかを紹介させていただきました。
その中の1位 皮膚炎についてお話させていただきます。
皮膚炎といってもいろんな種類があります。
今回は細菌性皮膚炎をピックアップし紹介していきます。
細菌性皮膚炎はイヌの皮膚疾患ではかなり多いです。
私の実感としても2日に1匹はいるかなといった感じです。
【症状】
では、どんな症状があるのでしょうか。
痒み、膿疱(赤いぷつぷつのようなものができます)、リング状のかさぶたなどです。
飼い主さんは掻きむしったり、後ろ足で掻いたりといった動きの変化や皮膚の実際の変化で気づかれて動物病院にいらっしゃいます。
【好発品種・年齢など 好発品種などは私の知る限りでは特にないです。
年齢などによって出やすい、出にくいといったものないと思います。
逆に言うと、どの子にも起こる可能性のある疾患といえるでしょう。
【治療】
多くの場合、抗菌薬を使用します。 例えば、セファレキシンなどをでしょうか。 本来であれば原因菌を同定(どの菌が悪さをしているのか確認)し、狙い撃ちの薬剤を投与する方法もありますが、負担金額が大きくなることも考慮し、比較的どの菌にも効果のある薬剤を投与するケースも多いです。 最近では抗菌性シャンプーでコントロールするケースもあります。
【自宅でできるケア】
先ほどご紹介させていただいた抗菌性シャンプーを自宅で使用することで改善を図ってもらえます。
毛をカットして通気性をよくするのも一つの方法かと思います。
今回は細菌性皮膚炎について紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
ご参考になりましたら嬉しいです。